21歳の頃に骨にできる骨肉腫という骨の癌にかかりました。右膝に癌を患い、約7ヶ月間入院生活を余儀なくされました。ステージは3。膝は摘出しなければいけませんでした。抗がん剤に苦しみながら、入院の3ヶ月後には右膝を人工関節に置換しました。

入院中、私はいろんなことを考えていました。何が原因で癌になったのか、なぜ私が癌にならなければいけなかったのか。気分はどんどん落ち込んでいきました。

やがては死を考えるようになり、どうやったら死ぬことができるのか、どうやったら楽になれるのか。お見舞いに来る人を憎むようになりました。外で楽しく過ごしている友達や知人を考えると不自由な自分が苦しくて仕方がなかったからです。

そんな苦悩の日々にも気づきがありました。私はいろんな人に愛されていることを。
なぜなら、今まで疎遠だった人も連絡やお見舞いに来てくれたり、同じ病室の方々から心配していただいたりと至れり尽くせりでした。

こんなに多くの人に支えてもらったにも関わらず、私は気付かずに感謝もせず過ごしてきたことを後悔しました。

退院した今、支えてもらっていること、生きていることに感謝しつつ周りの人を支えられる人間になるために自分の夢に向かって活動しています。